メディアの次世代ビジネスモデルについてのアンケート調査
Media’s Next Top Business Model…
2010/02/02
デジタル時代に生き残る方法を模索しているのは新聞社に限った話ではない。テレビやラジオ、映画、音楽、出版、ゲームなど多くのコンテンツ企業が不確定なビジネスモデルに立ち向かっている。
最近行われたアンケート調査では、アクセンチュアがコンテンツ産業の102社のリーダーに、今直面している最も困難なハードルについて聞いている。圧倒数を 占めたのが、実現可能なビジネスモデルの探求だった。アクセンチュアはここ3年、同じような質問をしているため、その期間にリーダーの考えがどのように変 化しているかを見ることができる。

データはまず、アクセンチュアが”Pay for Play”と呼ぶコンセプトの明らかな減少を示している。”Pay for Play”とは、ニュースなどでマイクロペイメントやiTunesモデルなどと呼ばれるものだ。2007年には回答者の23%が、マイクロペイメントは次世代のビジネスモデルだと回答していたが、2008年にその数値は11%まで減少。2009年にはわずか8%にまで下がっている。
他のデータに関して言えば、アクセンチュアが用意した回答の選択肢が結果の推移分析を困難にしている部分もある。2009年のアンケートには新たに “freemium” (無料ままのコンテンツを残しながら、ユーザが追加コンテンツに支払うもの)と“hybrid” (複数モデルのコンビネーション、例えば広告+購読)の2つの選択肢が加わったのだ。freemiumはhybridの一種だという意見もあり、それを考慮してか、アクセンチュアはhybridと広告の結果を統合している。(上記の図にある60%は、広告39%とhybrid21%を合計している)
アクセンチュア メディア部門所属のDavid Wolfによれば、これらの調査結果から見いだせるのは”hybrid”モデルが今後非常に主力になることだ。
hybrid ビジネスモデルを実現するためには、マルチプラットフォーム戦略が必要不可欠である。「私たちがこの調査結果から出した結論は、プラットフォームとビジネスの成長を並べて見る必要があることだ」とWolfは説明する。テレビや、携帯、PCなど、日々の生活の中で多数存在するようになった「スクリーン」。どのスクリーンにも通用する提案とは一体どんなものになるだろうか?回答者の65%が新しいプラットフォームや供給方法にビジネスの成長が見られるはずと答え た。これに対して、25%のみが新しいコンテンツを生み出すこと、10%が提供する地域を拡大することがビジネスの成長にかかっていると回答している。この部分に関しては今年もこれまでの回答と類似している。

もう一つ注目すべきトレンドは、メディア産業がより個人に特化したデータ活用に向かっていることだ。ユーザを大衆として見るのではなく、チェーン展開するホテルがロイヤルティプログラムでユーザをひきつけるのと同 じように、メディア企業が個人個人に向けてカスタマイズをうまくするようになる、とWolfはいう。昔、企業がTweens(8~12歳の子供)といった ユーザ層を狙ったいが、Wolfは「私たちはそのマインドセットを、もっと個人に向けたものに変える必要がある」という。