モバイルを向けるだけでお買い物デザイナーNorma Kamaliのショップの外に立つお客さんが、ウィンドウにある欲しい洋服に携帯を向けるだけで購入ができちゃうなんてことが近いうちに実現する。もうお店の営業時間なんて関係なくなる。

多くの小売業者にウェブとリアル店舗を連動させる動きが見られる。例えばスーパーで小麦粉が見つからなければ、アプリが小麦粉がある場所を教えてくれる。自分の欲しいサイズのジーンズが見つからなければ、希望サイズを後から自宅に届けてもらえる。顧客にとっても当然便利だし、人件費削減といった意味で小売業者にもメリットがある。

とあるスーパーは、人が買い物をしている最中にクーポンを提供することを検討している。お客さんが乳製品のエリアに到着した途端、携帯に牛乳のプロモーションが送られてくる。薬屋さんのポイント制度は従来のカードではなく、携帯で提供される。こういった積極的なプロモーションを顧客がどう受け取るかはまだわからない、当然実現するには顧客にアプリをダウンロードしてもらう必要がある。多くの小売業者は顧客はポジティブな反応をするとみている。道に迷ったときに携帯で地図を見るのと同じことが、お店の中でできるようになるだけのこと。

モバイルのテクノロジーを試験中の企業は多くあるが、リークを恐れて多くを語らないところが多い。Wal-MartDisneyストアなどはいくつかのモバイルテクノロジーを試験している、もしくは近いうちに予定しているそう。こういったモバイルアプリケーションの実現の裏側にいる開発業者などは、今年中に試験的に公開されるサービス、幅広い導入は2011から2012年にかけて行う予定の企業が多いという。

冒頭の話に戻るが、Ms. Kamaliのショップでは既に”ScanLife”というテクノロジーを導入しており、顧客が好きな商品のバーコードをスキャンすることで詳細情報の動画が見られるようになっている。 ショップの営業時間に関わらず商品を購入できるようになるのも、ここ2週間ほどの間で実現する予定。

またI.B.M.の”Presence”という顧客にリアルタイムにクーポンを配布するテクノロジーを試している小売業者もいる。”Presence”は顧客ごとの買い物のパターン(買い物する時間など)を解析し、割引商品に興味を示す顧客が誰か、といった情報をお店は取得することができる。また商品のレコメンデーションもできる。小麦粉を買おうとしている顧客に、「うちのプライベートブランドの小麦粉はいかがですか?」などと働きかけることができてしまう。

Cisco Systems,のモバイルコンサルジュシステムは、顧客のスマートフォンと小売業者のワイヤレスネットワークをつなげることで、顧客が探している商品の場所を提示することができるサービス。

プライバシーの問題以上に、仮にアプリがうまく動作しないといったときに顧客にストレスを与えてしまうといったリスクがある。だからこそ多くの小売業者はまずはテストをし、本格導入に踏み込むステップをとっている。また多くの小売業者は、ここまで高度な技術を導入する資金を持っていないという現実もある。だが、リスクよりポテンシャルの方が高いという見解が今のところ多いよう。

Cellphones Let Shoppers Point, Click and Purchase