レストランで美味しい食事をしたり、素敵なホテルに泊まったり。お財布や銀行口座にお金さえあれば、誰でもできること。でも、ホテルのフロントで受付があなたの名前を調べて、名前の横に表示された数字をベースにサービスレベルを決めるとしたら?VIPルームに招待されるのか、ハイ クラスな部屋に通されるのか。それが全部この数字にかかってるとしたら?その数字が”Klout Score”、サービス提供者はこのスコアを参考にして、あなたを顧客として受け入れる価値があるかどうかを判断するなんてことが起こりうる。

上記の話は少し大げさなシナリオだけれど、Palms Hotelというホテルでは実際にKlout Scoreの高いユーザにホテルの充実したアメニティを体験してもらう取り組みをしているそう。スコアが高い=影響力の高いユーザは”The Klout Klub”への入会権利を得る。彼らにクオリティの高いホテルのアメニティを試してもらうことで、その体験や感動をフォロワーに伝達してほしという狙い。その他にも、Palms HotelはKloutのデータを取り入れて、予約を受け付ける際に参考にしているんだとか。

Kloutは2008年に生まれたサービスで、当初はユーザに「ツイッター上のあなたの人気度」を伝えるものだった。それが瞬く間に洗練されたランキングシステムへと進化。単純なフォロワー数じゃなく、ユーザのソーシャルネットワーク上のアクティビティを分析することで、ユーザごと に他ユーザへの影響度をひとつのスコアとして出す。多くのソーシャルメトリクスが単純なフォロワー数だけを見ているのに対して、Kloutのアルゴリズムはもっと複雑で深い。フォロワー数以外にも、そのフォロワーがURLをクリックする回数、リプライやリツイートする回数、リスト化している回数、さらにポストに反応したユーザの影響力まで加味。これを特定のキーワードやトピック、ジオロケーションなんかで出すことができる。Bit.lyのリンクのトラッキングメ トリクスやツイッターのfirehoseのデータを使っているそう。

Kloutのメトリクスを活用しているのは、スターバックスやカバーガール、ダノンヨーグルトやバージンアメリカ、いちばん最近ではFOXなど。昨年の春、バージンアメリカがトロント行きのフライトを追加した際のこと。Kloutに比較的小さなインフルエンサーグループを見つけてもらい、彼らに無料でフ ライトを提供するキャンペーンをしたそう。用意した無料のフライトチケットは120枚、数週間もしないで候補者は集まった。Kloutのスコアを参考にした上質なインフルエンサーの協力もあって、たくさんのバズが生まれブランドやトロント市場参入に関する認知度がアップ。インフルエンサーに選ばれたユーザも悪い気はしない。彼らがトロントルートについてつぶやいた回数は合計4,600件。人気ブログやLA Timesなどで紹介されたインプレッション数は740万という満足のいく結果だったそう。

これまでは、いわゆる影響力があるブロガーにごまをすってキャンペーン展開がされてきた。けれど、ツイッターやFrousquare、Facebookというソーシャルメディアの登場で、これまでのブロガーを対象にしたターゲティングがいかに甘かったかに気づくことができた。効果がないとは言わないけれど、限界があると。Kloutで選ばれるユーザたちは、自分たちが関心のあるテーマに関して発言したり積極的にコミュニケーションをとった結果として選ばれてる。つまり、より詳細で確かなターゲティングが可能になっているということ。

Kloutは今週から、Facebookのデータを引っ張ってくることで、個別ユーザのさらに詳細なソーシャルネットワーク上の軌跡を集め始め、今後、 LinkedInやMySpace、Digg、Youtubeといったサービスとの統合も予定しているそう。ソーシャルメディアのインフルエンスをあらわす標準的な評価基準になれるのか。ひとつの指標に依存しすぎるのは怖いけれど、現状単純なフォロワー数などがメトリクスになる傾向が多い中、今以上に価値のある指標になりうる気はする。Klout、要チェックかも。

Need A Reservation!? That Could Depend How Big You Are on Twitter