【前編】ファッション系スタートアップに会いまくったニューヨークの3日間ー9/24日(月)DAY2

さて、ニューヨークのファッションスタートアップ祭り2日目。朝のコーヒーミーティングに始まって、ランチ、お茶&コーヒーを5杯以上飲んだ気がする。みんなと会ったお店も紹介してるよ。

別途、Startup Datingに、会ったファウンダーたちに聞いた「起業家として、これまで最大の教訓はなに?」という質問への答えを記事にまとめる予定。待っててねん。

9/24日(月)DAY 2


10:00-「Clothes Horse

 (@ Bowery Coffeeshop: 89 E Houston St Manhattan, NY 10012)

モーニングコーヒーを一緒に飲んだのは、Clothes HorseのVik Venkatraman(@VikVenkat)。サイト名のClothes Horseは、クロゼットに溢れるくらい沢山の洋服を持っている人のことを指す言葉。“Buying clothes that fit”というキャッチコピーで、服のサイズのレコメンデーションエンジンをつくってる。自分たちのサービスを「Fit Guidance Solution」って呼んでるんだって。

このソリューションを服のコマースが導入すると、ユーザはより自分の体に合ったサイズが購入できる。色んなブランドの洋服サイズを調べて、服のサイズに関するデータベースをつくり、独自のアルゴリズムでサイズをレコメンデーション。実際に使ってみたけれど、ものの3分で、ここのブランドならあなたに合う洋服のサイズはこれですっていう結果を出してくれるの。普段どんなブランドの洋服のフィット感が一番いいですか?なんて質問も。サイズレコメンデーションのプロセスのコンプリーション率はなんと90%。

サービス開始は1年半ほど前で、既に14のクライアントがいるそう。Clothes Horseを導入したサイトの売上げは10-15%アップ。また購入商品の返品も10%ダウン。コマースへの導入には平均で2ヶ月くらいかかるらしい。

11:30-「Style for Hire

 (@ Nespresso:92 Prince Street New York, NY 10012)

NYはどのお店も混んでいて賑やかな中で顔を近づけて話をすることが多かったけれど、唯一Nespressoはすごく静かだった。Sohoのアップルストアのすぐ近く。会ったのはStyle for HireのCindy McLaughlin(@cindymclaughlin)。ロンドンでファッション系のTV番組を持ってるStacy London(@StacyLondonSays)が共同ファウンダー。

スタイリストと、そのアドバイスを求めるユーザさんをマッチングさせるサービス。その前も水面下で活動していたけれど、サイトのリリースは2010年。スタイリストの数は既に150人で、そのうちNYのスタイリストが40人。ユーザに提供するメニューは、Closet Audit(いらないものを判断して、いらない服はチャリティに送る)、Closet Shopping(既存の洋服を活かしたスタイリング)、Personal Shopping(最初の2つに加えて新たな洋服の買い物も)の3種類。

スタイリストは自分で時給を決められて、平均は1時間130ドルだそう。このスタイリストを選抜するプロセスが面白くて、2日間のワークショップを開催するの。一回に参加するスタイリストの数は50人くらいで、その数だけ一般参加者にきてもらう。参加者には会場に自分のクロゼットの中身を持ってきてもらって、スタイリストは与えられたテーマに対して目の前の服でスタイリングをする。

Westfieldモールなんかと組んで、スタイリストの派遣のような事業も展開してるそう。Style for Hireをギフトに贈ることもできるんだって。もらったら嬉しいかも。


13:00-「Have to Have

 (@ BACK FORTY WEST: 70 Prince St. @ Crosby St. New York, NY)

SohoのカフェでBig lunchを一緒に食べたのはHave to HaveのCarla Holtze(@carlaholtze)。Have to Have、色んなコマースサイトで見つけた「もうこれは手に入れるしかない!」っていうアイテムをまとめられちゃう。ブラウザのブックマークレットで欲しいアイテムをブックマークしていくの。

自分の欲しいアイテムは、週末のカジュアルパーティの服とか、ディナーデートに着ていきたい服なんて好きなテーマでまとめることができる。それにHave to Haveに登録しておくと、そのアイテムのセールになったときに通知してくれちゃう。ログインすると、左サイドバーの“My items on sale”でいま買い時のお得アイテムが見られるよ。

Have to Haveはパブリッシャーにとって価値ある機能を提供することで、その他のキュレーション系との差別化を図ってる。例えば、今はMarie ClairaがStyle Guideを用意していたり、またShop or Notというウィジェットを用意。ブランドのサイトにこのウィジェットを埋め込むと、サイト訪問者はshop(買う)もしくはNot(買わない)を選んでいけるちょっとしたゲーム。雑誌のサイトがこれを埋め込めば、例えば秋の新作の中で読者がどのアイテムに興味があるか、もしくはないのかがわかっちゃう。


15:00-「Acustom Apparel

 (@ STORY: 144 10th Ave New York, NY 10011)

オーダーメイドのスーツやデニムをつくるAcustom ApparelのCEOでファウンダーのJamal Motlagh(@jamalmotlagh)。彼とはChelseaにあるSTORYというポップアップショップで待ち合わせ。ポップアップショップは期間限定店のことだけれど、STORYは“Permanent Popup shop”で、期間ごとにテーマを変えて変化していくお店なの。

これまで時間と費用をすごくかけて作ってきたオーダーメイドのスーツを、既製のスーツと同じ値段かつスピーディに仕上げちゃう。というのは、オーダーメイドで何より時間がかかるのがその人その人の体に合わせたパターンづくり。ここの部分をテクノロジーで短縮する。

音声案内が流れる試着室のような小さいなスペースに下着だけになって入ると、ものの15秒で体の3Dモデルが完成。光を当てることで、それが反射する位置をかたどって作る技術なんだって。一般的には医療などで使われる技術なんだそう。

15秒のパターンづくりが終わったら、あとはデニムの形、ボタンの色、ステッチの色などいくつかのディテールを決めて注文するだけ。カスタムのデニムは228ドルから。2,3週間もすると、タグに自分の名前が入った完成品が送られてくる。

Acustomが行った独自調査では、女性の87%がもっと自分の体にフィットするデニムが欲しいと回答してるそう。そこがAcustomの出番というわけ。Guaranteed fit、ピッタリ保証もあるから満足がいかなければまた新しくつくってくれる。お客さんには28-38歳のキャリア志向の男女が多い。

いまはSohoにお店を一店舗構えていて、年内にNYの店舗を数店増やしたいと話すJamal。一度体を測定してしまえば、その後の追加注文はオンラインでもできるような仕組みを作っていく予定。とはいえ、やっぱり素材に手で触れてみたり、実際に人と会話をしながら一品ものをつくることも大切。そんなオンラインとオフラインの駆け足になりたいそう。


17:00-「Quincy Apparel

 (@ Quincy Office: 209 W. 38th Street, Suite 1010 New York, NY 10018)

この日のLast but not leastは、Quincy Apparelの共同ファウンダーChristina Wallace(@cmwalla)。マンハッタンのファッション・ディストリクトに位置するオフィスに遊びに行ってきたよ。Quincy ApparelはJ.CrewやBanana Republicの代わりになるような、仕事をする女性のためのアパレルブランド。ジャケットからワンピースまで、今年の秋に初のフルコレクションをお披露目する。

オフィスに着ていく新しい服を買う場合、これまではすごく高い高級ブランドの服か、買えるけどあまりイケてない服のどちらかしかなかった。そこで、20-30代のプロフェッショナルな女性が楽しく着こなせる服をテーマに立ち上げたのがQuincy Apparel。アパレルブランドは星の数ほどあるけれど、「wear occasion」(着ていく時)を仕事に定めることで他との差別化ができてフォーカスもできる。

ジャケットは200-250ドル、ブラウスは78-118ドルとどれも比較的リーズナブル。またQuincyの特徴は、服をサイズではなくてShape、体の形に合わせて買えること。例えばジャケットは、0-12のサイズで選ぶのではなく、バストサイズやカップサイズを選んだり、長さを選ぶ。

“Product Market Fit”(いい市場があり、その市場を満足させる製品がある)と、コンセプトがイケるという確認はできたと話すChristina。今後は資金調達などをして今の仕組みをスケールしていきたいと話してくれたよ。

DAY 3もお楽しみに!