キーワードを入力するだけで連絡するべき記者を教えてくれる「JustReachOut」

スタートアップは、外部にPRを任せるのではなく、会社のなかにその機能を持つべきだというのが持論のDmitry Dragilevさん。でも、自分が扱っているテーマに関して、関心のある記者やライターを探すのは大変。そこで、「wearable」「Snapchat」などとキーワードを入力するだけで、それに関連する記事を書いたことがある記者を一覧にして出してくれるのが「JustReachOut」というWebサイト。

たぶん、現時点では対応しているキーワードはすごくメインストリーム(IT業界において)な言葉に限られる。例えば、試しに「Japan Startup」と入力しても出てこなかったし、「wearable female」の結果も記者は2人だけ。日本とスタートアップについて書かれた記事は何度か見たことがあるし、ゼロってことはないはずだから、そこの辺のアルゴリズムの詳細は不明。

検索をすることなら誰でもできるけれど、登録をしないで見られるのは記者2人だけ。全記者のリストは、メールアドレスを登録することでアドレス宛にリストを送ってくれる。また、月額65ドルを支払うと、JustReachOutのプラットフォーム上で記者に連絡できる。スタートアップが記者に連絡をとる際に最適なテンプレートも用意されているらしい。もちろん、記者の連絡先アドレスも教えてくれる。

JustReachOut-email-registration

ファウンダーは、これまでに700社のスタートアップに対してPRのノウハウを伝授して来たそうで、斬新なPR方法で急成長したサイトをGoogleに売却した経験も。有料顧客に関しては、この彼が、メールのリライトなどのアドバイスもくれるのだとか。

スタートアップがPR会社などを使わずに、自社でそれをやるのは大賛成。やっぱり取材する身としては、実際の作り手さん(CEOやプロマネなど)に直接話を聞けるのが一番嬉しいもの。もちろん、社内にノウハウが溜まることにもなるし。海外市場に出る場合は、現地の信頼できるパートナーと組む選択肢はアリだと思うけど。

JustReachOutは、スタートアップがPRを行う際にやらなきゃいけないことのほんの一部を切り出してツール化したもの。自分たちのプロダクトが勝負をかける分野に最も関心がある記者が誰かを教えてくれる。これって当たり前だと思うのだけれど、その記者が普段どんなテーマで取材しているかを調べることもせずに、記者ってだけで連絡してくる人たちがいる。友だちと一緒に食事をする時に好き嫌いを聞いてからお店を選ぶのと同じことなのに。

ずっと前に、日本のサービスの海外PRを手伝ったことがあって、その時にまさにこれと同じことをした。自分たちが含まれる分野や類似サービスについて書いている記者を洗い出してメールアドレスやTwitterなどの連絡先をひたすらリストアップして。多少の手間はかかるけれど、一度作ればずっと使えるリストになるわけだし、全然できてしまう範囲。

となると、JustReachOutに65ドルを払う主な理由というのは、PRが専門のファウンダーにアドバイスがもらえる点ということになるのかしら。検索結果も今の時点ではまだワオ!というほど充実している感じでもないし。まあ、time is moneyだし、大勢の記者さんが書いているような分野ならショートカットになっていいのかもしれないね。