お題を投げるとAIがものの数分で原稿を仕上げてくれる「Articoolo」


AI(人工知能)の活躍の場が、単純作業の効率化の域を超えてクリエイティブな方面にまで広がってますね。例えば、Wixが提供するWebサイトをまるまるAIが制作してしまうサービスや、IBMの人工知能「ワトソン」が映画のトレーラーを制作したり。

Articooloのウェブサイト
Articooloのウェブサイト

イスラエルのスタートアップが手がける「Articoolo」では、AIがテキストコンテンツを書き上げてくれます。株式会社9課の安部さんがブログに書いているのを読んで知ったサービスです。

まずは、Webサイトに希望のテーマを入力するのだけれど、まだ複雑なテーマは理解できないようで、テーマは2〜5単語で説明できなければダメ。例えば、”The future of AI”(AIの未来)とか”Tips for better sleeping”(よく眠るためのコツ)といった感じに。

Articooloのサイトが上手く設計されているなと思ったのは、独自アカウントまたはTwitter・Facebook・LinkedInなどのアカウントを連携させるだけで、誰でもさっそく使えてしまうこと。サイトのファーストスクリーンにテーマ入力欄がででんとあるので、どれどれ、と誰でもまず入力してしまいます。

あとは、「原稿を書き上げています」「スペルチェックをしています」「校正しています」と3段階に分かれて原稿が仕上がっていくのを待つだけ。私が入力したテーマは、”Use cases for AI”(AIを使った事例)で、かかったのは3分くらいでした。

で、仕上がった原稿は部分的にしか読めず、大半がボヤけた状態で表示されます。購入しなければ、まるまる読めないため、ここまで来たらそりゃ読んでみたいから買いますわとなるわけです。

Articooloででてくる原稿
Articooloが仕上げた原稿

さてさて、うーん、文章としては意味が通じるけれど、5単語で指定できるテーマではあまりにも広義過ぎて、もう一段階コンテキストを追加できないと厳しそうな印象。さらに切り口を絞ることができれば、自分が意図するテーマに合うものに近づきそう。

FAQによると、オンライン上のリソースや研究論文などを参照しているということだけれど、情報源がわからないのは不安。ただリソースの原稿を繋ぎ合わせているのかもしれない。全く同じテーマを入力したとしても必ず違う結果が返ってくるそうですが、ただ言葉を置き換えているのかも?!TheNextWebでは、実際にそんなような指摘を受けているようです。

Articooloが非常にお安いのは確かです。月額課金なら30記事で29ドル、その都度購入する場合、例えば10記事が19ドル(利用期限なし)。1本1.9ドル…。読んでもらうためのコンテンツではなく、SEO目的などでコンテンツを大量生産するような場合には重宝するのかも。

個人的には、上述のワトソンのトレーラー制作のような感じで、原稿を書くことを部分的に効率化してくれるほうがいいなあ。実際に書くことより、リサーチのほうが時間がかかったりするし。Articooloが想定する理想の使い方も人間とAIのコラボレーションらしい。AIがたたき台を書いて、それを人間がブラッシュアップするという。どちらにしても、完成品にもう少し透明性が欲しいところです。

*Newsletter

女の子のためのメールマガジンです。E-mailアドレスを入力してご登録ください。お楽しみに☆ (見本




*About Me

フリーライターの三橋ゆか里です。ITをテーマに、コンテンツの企画・編集、北米イベントのレポーティング、調査案件などを手掛けています。クーリエ・ジャポン、MacFan、婦人画報で連載。最近は、PENやAERAなど。コンタクトは、yukari77[at]techdoll.jpまで。 [at]は@です。


Yukari77 Written by: