ザック・ポーゼンは日本がお好き、タランティーノ監督残すは2作品 #AdobeMAX

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Adobe MAX」2日目のキーノートには、豪華なゲスト陣が登場しました。ステージで語られた印象的だった内容を箇条書きでお伝えします。

ファッションデザイナーのザック・ポーゼンさんに関しては、別途プレス向けのセッションがあったため、その内容も加えています。こんなに日本好きだとは知らなかった!

映画監督のクエンティン・タランティーノ

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タランティーノ監督 (image via. Flickr)
  • 10作品を撮ったら引退する予定。これまでに8作品(2015年公開の「ヘイトフル・エイト」が8作品目)を世に出しているため、残すところ2作品。
  • 特に映画製作の学校などに通ったことはなく、独学で映画作りを学んでいった。
  • 一番印象的な映画は、自分のキャリアを変えることになった1992年公開の「レザボア・ドッグズ」。
  • 映画のアイディアを自分の頭の中で揉んで育ていくべきタイミングと、それを外に出すタイミングとがわかる。
  • 監督であるより、まず先にライター(脚本家)としての自分がいる。書くときは、いつも構想段階の映画を象徴するレコードをかけながら作業をする。

ファッションデザイナーのザック・ポーゼン

ザック・ポーゼン (image via. Flickr)
ザック・ポーゼン (image via. Flickr)
  • 父親はアーティスト、ブランド立ち上げ初期から母親と姉が参加。
  • ファッション業界では、インターンとしてキャリアを歩み始めた。毎年16コレクションを発表、1回のコレクションで200以上のスタイルを披露する。
  • ファッションは、アート&コマース(商業)の融合。現在は、デルタ空港の乗務員のユニフォームをデザイン中。そのために、JFK空港で”job shadowing”(その仕事をする人をついて回って実態を学ぶこと)を行った。
  • 仕事を離れてリラックスするファッション・デトックス方法は、自分で料理すること。普段から家では日本食を作っていて、自分で出汁からとる。揚げ出し豆腐など日本の家庭料理を作る。
  • 最新技術やテクノロジー好きのギークなため、情報収集は積極的に行っている。最新技術を取り上げる番組が多いNHKをよく見ている。
女優クレア・デインズのためにデザインしたドレス (image via. Flickr)
女優クレア・デインズのためにデザインしたドレス (image via. Flickr)
  • デザイナーとしての自分を信じ、信頼するようになったのは、初のコレクションをまとめあげたとき。反響に手応えを感じたことで自分の声を聞くことの大切さを学んだ。
  • クリエイティビティは人生をかけて磨き続けるもの。年齢は関係無い。自分は何を伝えたいのか、何を表現したいのか。それを問い続けることこそ、クリエイティビティ。それは、自分との対話。
  • 母親と姉を巻き込んでブランドを立ち上げたため、早く家族を養えることが大切だった。食べていかなければいけないことと表現したいことがある中、妥協するところとしないところを判断することが大事。
  • もし、若い当時の自分にアドバイスをするなら、アイディアを自分の中で育てる時間をとるように伝える。
  • 日本の文化はとても希少で美しい。工程、職人芸への敬意、また伝統と未来に向けた開拓心と探究心が共存している。どんな文化も好きだが、伝統を保持しながら新しさを取り入れる姿勢が素晴らしい。

戦場写真家のリンジー・アダリオ

リンジー・アダリオ(image via. Flickr)
Lynsey Addario(image via. Flickr)
  • New York Times、National Geographic、Time Magazineなどの著名メディアで2000年から戦場写真を撮り続けている。
  • もともと写真を撮ることは趣味だった。それを職業にしようと考えたことはなかった。
  • 妊娠7ヶ月でも戦場に向かっていた。
  • 2011年3月、リビアのムアンマル・アル=カッザーフィー(元リビア首相)の軍隊に誘拐された。靴ひもを使って手足を縛られ、空爆が続く中、4時間バンの中に放置された。拘束されて暴行され、銃を突きつけられ処刑すると脅され続けて6日目にやっと解放された。
  • Life Magazineの取材で、2004年にイラクのファルージャに派遣された。2度目となるイラク戦争の現場では命の危険と常に隣り合わせだった。戦傷した米兵などを写した写真を編集部に送ったところ、4ヶ月保留状態が続いた末に「傷ついた兵士の写真を掲載することはできない。アメリカの国民に見せるには過酷すぎる」と返事がきて頭に来た。

“How dare you make that decision on behalf of the American people, and how dare you send me into war if you don’t have the guts to publish my images.”

(アメリカの人たちの代わりに判断を下すだなんて、よくもそんなことができますね。私が撮った写真を公開する勇気もないのに、よくも私を戦争に送り込みましたね。)

アーティストのジャネット・エッチェルマン

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  • アジアに渡って作家として活動。インドで個展を開く予定が、船で送ったはずの作品が届かず、お金も素材もない中でなんとか作品を準備しようと試行錯誤した。そこで着目したのが、現地の漁師が使っていた魚の網だった。
  • 網は、屋外に長く展示してもダメージを受けないような素材にどんどん改良し続けている。
  • 現在、世界5大陸で彼女の作品を見ることができる。
  • 大きなプロジェクトが舞い込むたびに、それにどう取り掛かればいいのか見当がつかない状態で始まる。そこから、入念にリサーチすることでコンセプトが見えてくる。
  • ビル&メリンダ・ゲイツ財団に、「財団の理念を形にした作品をつくってほしい」と依頼された時も、そんなことができるのか全くわからなかった。完成した”Impatient Optimist”は、現在シアトルで見ることができる。ゲイツ財団には、世界中にオフィスがある。各オフィスで日が昇るのをリアルタイムに光として反映する仕組み。

Adobe BASH祭りに展示されたジャネットさんの作品

カンファレンス2日目の夜に開催された「Adobe BASH」というフェスティバルには、ジャネット・エッチェルマンの作品が展示されていました。プロジェクションマッピングで、作品が少しずつ色を変えていくので、ずっと見ていても飽きません。

彼女の作品のテーマのひとつは、自然との融合。あいにく昨晩は風がなかったですが、本来なら作品が風とともにうつしく揺れるのだそうです。思わず吸い込まれてしまいそうな美しさでした。

これはぜひ実物を見てほしいですが、ひとまずは写真をどうぞ。公式サイトでは、過去また現在展示される作品一覧を見ることができます。

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