AI自動ライティングツール「Articoolo」を日本のメディアが採用ーーうむ、考えさせられる

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ディープラーニングの技術を使うことでGoogle翻訳の出来が格段と上がったらしく、ネットでも周囲でも騒ぎになっていたみたいですが、うちの旦那のような人のためにも早く日英に対応してほしいものです←と思ったら対応しているらしい(英日に比べて精度がまだ劣るっぽいけど)。

さて、9月頭に紹介したAIが記事を書いてくれちゃう「Articoolo」。ちょっと使ってみた感じでは、改善の余地ありという印象だったけれど、「BITA デジマラボ」というWebサイトがArticooloと提携したらしい。

 

Articooloを使って生成された文章

image via. Flickr
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Articooloは現段階では英語の記事作成にしか対応していないため、翻訳や編集は人間が行っているとのこと。プレスリリースでは、こんな風な説明が。

今回の提携においては、英語圏における情報収集と草稿作成の部分をAIが代行。ビットエーにおいては日本語化と編集を行い、従来よりもコンテンツ作成の手間を削減。日本国内での利用に関するフィードバックをArticoolo.Incと共有していきます。

Articooloを使って書かれた記事の一例が「AI、ロボットは雇用を奪い、ヒトに取って代わる存在か否か」。記事後方に、人による翻訳や編集の前にArticooloが出してきた文章が掲載されていたので読んでみたけれど、一応短い文章の塊として成立しているかなという印象。

記事は、カーネギーメロン大学コンピューターサイエンスのアンドリュー・ムーア(Andrew Moore)学部長が、Wiredのインタビューに対して語ったという言葉で締めくくられています。

Wiredの引用ならきっとネットであるはずだと思って探してみたら、当たり前だけれど参照された元記事がちゃんとあった。終わりのほう。

“Technology does change the mix of jobs. You’re going to see doctors taking more of the role that involves the personal interaction with patients and less of the role of trying to keep huge amounts of evidence in there head. The nurse may become more prestigious than the doctor,” Moore says. “But if you look around, there are also new kinds of creatives roles being produced across the market. There are so many jobs that didn’t exist just a few years ago.”

ほんとうにスゲーのか!?

image via. Flickr
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Articooloでは、コンテンツのデータベースに十分な参考資料があるときにだけ「記事」というアウトプットが生まれる。つまり、誰かが書いた元記事が存在しなければ、AIがゼロから何かを書くことはできない。

文章を映画に置き換えてみたらどうかな。IBMのワトソンが、映画会社と協力して新作映画のトレーラーをつくる代わりに、過去に公開されたいくつもの映画をAIが観て、その内容をつぎはぎして一本映画をつくったとしたら。それは新しい作品として受け入れられるのか。

人様の記事を勝手に使うとかコピペするのは、完全に「黒」。読んでみて「これはコピーだ」と判断できるかどうかで避難が成立するなら、発言の引用以外は原型を留めず、巧みに書き換えられたものは良いのか。やっていることの本質は変わらないけれど、AIという”ワクワク技術”が、それにふんわりオブラートをかけているのかも。

それとも、自分がライターだから過敏に反応しちゃってるのかしら…。10月末に新たに7,200万ドルを調達した時価総額6億ドルの「Giphy」だって、人がYouTubeにあげたコンテンツを勝手に再利用しているだけだしね。Giphyはマネタイズしてないけど。

うむ、考えさせられる。